東日本大震災からまもなく10年。東北の復興に向けて。
2011年3月11日、東北地方を中心に甚大な被害が生まれた大震災から早10年が経とうとしています。神奈川に拠点を置く伸こう福祉会でも、ライフラインの混乱が長引く中で、ご利用者や職員の安全確保や、東北からの新卒職員をバスで迎えに行くなど、かつてない対応を迫られたことは記憶に残るところです。
伸こう福祉会では、わずかでも東北復興の力になれればと、2016年から復興庁が所管する「心の復興」事業に参画し、首都圏に避難されている被災者の方へ、つながりをつくる集いの場を提供したり、風化防止のために保育園や地域に向けた震災に関する授業を行ったりしてきました。2020年度は、オンライン配信の福祉ミュージカル、東北·湘南·沖永良部島の土を使ったクレヨン作りを実施し、3月に新型コロナウィルスの感染状況が落ち着いていれば、自然散策を予定しています。
10年が経つ2021年3月。新型コロナウィルスという新たな災害に見舞われている最中ですが、今一度当時のことを思い出し、ご自宅で防災について考えていただければ幸いです。
福祉ミュージカルでは、実際の介護職や保育士が福祉の現場を伝えるミュージカルを行い
オンラインで配信。復興支援ソングのライブも行いました。
東北(福島)・湘南(神奈川)・沖永良部島(鹿児島)の土と蜜蝋を使ったクレヨン作りでは
それぞれの土地の微妙な色合いの違いを楽しみました。
福祉ミュージカルは、一般の方にも公開しています。撮影場所は実際の老人ホームです。
(『moment Vol.15』(2021年2月)より)