小学生の時、倒れた祖母を介護する祖父の姿を目の当たりにし、住環境整備の仕事を目指す
本部 100%稼働室 越川海さん
各施設の営業サポートを行う「100%稼働室」という部署が今年度から立ち上がりました。入居案内に携わる越川さんを訪問しました。学生時代は旅行サークルに所属し、国内外を旅していたそうです。人生のターニングポイントとなった出来事はカンボジア旅行。寺院の遺跡が木に飲み込まれた、まるで“ラピュタ”の世界観かのようなアンコール遺跡群に壮大な時の流れ感じ、感動を覚えたそうです。
「ガイドさんが良い人で、一生懸命漢字を勉強している姿など同じアジア人として考えさせられました」。就職活動は氷河期真っ只中。企業採用も少なく、正社員採用が非常に困難な時代です。やりたかった仕事は福祉関係の住環境整備で、「就職課も頼らず自力でひたすら探したので苦労しました」と。「あなたがやりたい仕事は10年後の仕事」と言われたこともあったそうです。「小学1年生の時に祖母が倒れて話せなくなり、最後に電話で話をしたのが私でした。 介護する祖父の体力が衰え、こたつから立つ上がる大変さを見ていたので、住環境整備の仕事に就きたいと思ったんです」。
その後、営業職、介護事務、介護相談員などを経験されたそうで、越川さんの仕事に取り組む真摯な姿勢やご家族への丁寧な対応はきっとこういった経験から培われているんだなと感じました。 家では小学4年・2年・3歳の子どものお母さん。「家に帰ると鬼になります」と話す、笑顔が素敵なママでした。
(『壁新聞 Vol.18』(2021年3月)「あなたの”よきもの”を教えて下さい」より)