壁新聞 Vol.21(2021年6月)【あなたの”よきもの”を教えて下さい】
仲真 ラファエルさん
クロスハート栄・横浜
(介護スタッフ)
クロスハート栄・横浜の仲真ラファエルさん(日系2世)にお話を伺いました。来日から30年、当時の南米ペルーは
政権不安で夜間戒厳令やテロ事件多発と不安の日々、安定を求めて、お母様と5人のご兄弟と一緒に日本に帰国。
工業系の会社に就職し、市役所の紹介で日本語教室で勉強。
介護関係に働いていた方の影響でヘルパー2級を取得し、ご友人の紹介で2011年2月にクロスハート円行・藤沢に
非常勤として入職されました。来日3年目にお母様が病に倒れ入院。お父様が6歳の時に他界し、なれないペルーの地で5人の子育てと苦労されていたお母様がベットで寝たきりの状態に。
当時は日本語もよくわからず、看護師さん達も忙しく、病院に行って見守るだけでした。介護に関わっている今、お母様の為に「もっと、もっと、色々とやってあげたあった」「心残りです」と目に涙を浮かべて話されました。
入社7年で常勤となり、栄・横浜へ転勤。はじめは利用者さんと散歩等、関わる時間が少なくなり、戸惑いもあったそうです。
「仕事はチームワークが大切。判らないことは他のスタッフに相談します」「利用者の基本情報からその方のお好きな事を探り、不安を少しでも取り除けるようにしています。気難しい人もいますが、時間が取れる限り寄り添います」「利用者の笑顔を見ると、自分も幸せになります。 スタッフの皆さんから色々な事を教えて頂き、感謝しています」とラファエルさん。暖かなお人柄が伝わってくる取材でした。