60歳を迎え、新たなチャレンジ 初めて障害を持つ人に関わり、コミュニケーションや関わり方を探る
クロスハートハイツ戸塚南 山本 好美さん
「今は毎日が楽しく幸せです」と何度も言葉が出てくるのが印象的な、クロスハート・ハイツ戸塚南の山本好美さんを訪問しました。
11年間、別会社の保育園で園児の送迎・調理業務をされていた好美さん。60歳を迎え、新たなチャレンジに向けた一歩を踏み出そうと、今年の4月から伸こう福祉会のONEファミリーになりました。
「人生まだまだ、と新たな可能性を求めて転職しました。初めて障害を持つ人に関わり、『ピュア』の部分と『一人にしては心配』の半々の気持ちで、一人一人とのコミュニケーションや関わり方を探ってきました。今では、その子その子の性格も把握し、仕事から帰ってきた時の声や顔つきで『何かあったかも?』と分かります」と好美さん。入居者との関係性はまるで親子のようで、好美さんが料理をしていると、「今日のごはんは何?」 「美味しかったよ♪」とカウンターの前に並んでくるそうです。
「ちょっと腰が痛い」というと「大丈夫?」「ここに座って休んで」と心配もしてくれるそう! 「『たくさんの良きもの』を入居者さんから、仕事で分からないことをスタッフから、色んな人にたくさん教えていただき、たくさん支えられています。これからは、このもらった幸せをどうやって返していけるか考えながら、働けるまでは頑張りたいです」。好美さんの温かな人柄に触れ、聞く側が元気を頂いた取材でした。
(『壁新聞 Vol.12』(2020年8月)「あなたの”よきもの”を教えて下さい」より)